寄与分と遺言書

遺産相続をスムーズに進めるうえで遺言書は非常に有効な手段ですが、寄与分が発生する場合そのような考え方になるのでしょうか?
ここでは寄与分が発生するときの遺言書についてお話していきますから参考にしてください。

はじめに寄与分の説明からしていきますが、寄与分とは被相続人の生前に特別な貢献があった場合のみ認められるもので、通常の法定相続分にプラスしてもらえるので相続分が増えます。
通常の法定相続分は決められており、たとえば配偶者と子供2人の場合、配偶者が2分の1で子供2人で残りの2分の1を折半することになります。
しかし子供のうち1人が被相続人に対して特別な貢献が認められた場合は、通常もらえる財産の4分の1に寄与分が上乗せされます。
寄与行為を認められるためには無償性・献身性・継続性が重要なポイントで、報酬を得ながら貢献していたり、貢献が短期間だった場合は認められない可能性が高いです。

このように寄与分はある程度基準があるものの、明確な基準があるわけではないのであらかじめ決めておいたほうがいいのです。
そこで有効な手段になるのが遺言書で、被相続人が生前に寄与分について記しておけば揉める心配もありません。

遺言書を書くときには自由な書き方ができる自筆遺言や周囲に秘密にできる秘密遺言とありますが、より確実なものを残したいなら公正証書にすることをおすすめします。
料金はかかりますが、公正証書にしておくとその効力は非常に高くなりますし間違いを事前に訂正できるのでトラブルを防ぐことにも繋がります。

また寄与分について覚えておかなければならないのが、民法第904条の2第3項において「寄与分は、被相続人が相続開始の時において有した財産の価額から遺贈の価額を控除した残額を超えることができない」という部分です。
この部分を間違ってしまうと寄与分自体が認められないことになりますので、寄与分が発生するときにはその決まりなども情報取集しておいたほうがいいでしょう。